ラクビー大学選手権2025展望
早稲田大学の2024ラクビー関東大学対抗戦は、最初の難関である大学選手権3連覇中の帝京大に対しフォワードがスクラムや接点で互角以上の戦いを見せ、大学ナンバーワンと言われるバックス陣が縦横無尽にグランドを走り抜け、48対17の大差を付けて見事に完勝しました
特にこの試合では1年生ウイングの田中選手が5トライを奪い、同じく1年生のスタンドオフ服部選手が持ち前のロングキックを効果的に使い大活躍しました。
また、毎年接戦を演じる筑波大戦も44対7と快勝し、伝統の早慶戦も57対3と相手をノートライに抑え、今年の早稲田の強さが際立っていました。
この戦績を見ると、今年の大学選手権は早稲田が優勝し、5年ぶりの大学日本一「荒ぶる」獲得が目に見えてきました。
残る最終戦は今年100試合目を迎える早明戦となりましたが、明治大は帝京大に28対48で敗れており、圧倒的に早稲田有利の評判でした。 しかし、早明戦はいつもの事ながら前評判は当てにならず、1点を争うシーソーゲームとなりました。
ロスタイムの明治の猛攻を守り切り、何とか27対24で逃げ切り対抗戦は2018年以来6年ぶりの優勝となり、全勝優勝は何と私の次男が4年生の時(権丈組で五郎丸君や畠山君の代)の2007年以来17年ぶりとなりました。 →12月1日早明ラグビー観戦記
これで大学選手権は第1シードとなり準々決勝からの登場となりますが、初戦12月21日の相手は関西大学リーグAで3位となった近畿大との対戦になるでしょう。 また、これに勝利し1月2日の準決勝では、関東大学リーグ戦の覇者大東文化大と関西大学リーグ戦2位の京産大の勝者との対戦が予想されます。
この3チームは何れも外国人選手が活躍しており、そのパワーを止めきれないと早稲田の決勝進出に黄色信号が灯ります。
今年の早稲田は非常に高いディフェンス能力を持っており、何とか外国人選手の突破を止めきり決勝進出をしてもらいたいと思います。
1月13日の決勝の相手は早稲田に敗戦した帝京大と明治大もしくは天理大による準決勝の勝者が予想されますが、帝京大は最終戦の筑波大戦を80対0と圧勝し本来の力を取り戻しており、接戦を演じた明治大、関西大学リーグAを制覇した天理大と何れも強敵となります。
どのチームが勝ちあがっても力の差はほとんどなく大接戦になることが予想されますが、
日本代表にも選出されているキャプテンフッカーの佐藤選手とフルバック矢崎選手の活躍に期待して、何としても今年は大学日本一「荒ぶる」を獲得して、選手と一緒に声高らかに大学日本一の時しか歌えない「荒ぶる」を歌いたいですね。
1月2日3日の箱根駅伝と共に、皆様の応援をよろしくお願いいたします。
スポーツ観戦部会長 藤森敏光